また好景気が戻ってくると信じている経営者達

私は2度の不景気の波を経験しました。
バブル崩壊、そしてリーマンショック。
バブル崩壊後、勤めていた会社も業績が悪化し給料カットやリストラがありました。

お客さん側も不況であったため、仕入れ需要がありませんでした。
営業マンだった当時の私は、今の商品ラインナップではダメだと感じ、自分で商品開発と、既存商品の他分野活用を模索していました。
しかし不況と好景気の繰り返しを乗り越えてきた経営者達は、また好景気が戻ってくると信じていたため次の手を打とうとせずに、打った手段は得意先のトップに対して買ってくれるよう”お願い”活動だけでした。
当然会社はじり貧になってしまいました。

リーマンショック後は、必要なものにしかお金をかけない世の中になりました。私は別の会社に転職していて、営業マンをしていました。
この会社の商品は、抱き合わせ的な手法で販売されていたため、そのような余剰商品はこの時期、全く売れませんでした。
営業部長は営業方針を変えようとせず、ただ同じ活動を繰り返すばかり。
リーマンショック後1年で会社はなくなってしまいました。

時代は変化しています。
過去の経験は次の戦略に役立つものですが、時代の変化に気付き、合わせることができなければ、今の時代のビジネスで勝つことができません。
そのためには今の時代に合ったマーケティングスタイルが必要になります。

変化に気付かないでいる経営者、そして社員の方々は、自分が”茹で蛙”になっているのも気付かないのでしょう。

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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
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マーケティングはオープンソース

マーケティングを行うための様々な手法があります。
書店やネット上で見ることができます。
云わば、オープンソース。
LinuxやApache Serverのようにソースコードが公開され、自由に使って良い訳です。

簡単に入手できるマーケティングの手法を如何にして自社の売り上げアップ・引き合いアップにつなげていくのか?

アプリ開発と同様に、上手に活用する方法を見つけたものが、今後の事業発展につなげることができます。

マーケティングのコンサルタントは、その会社に適したマーケティングの活用をアドバイスすることを仕事にしています。
コンサルタントを活用するのも一つの手段です。

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リピートされない残念な商品を売る会社

何年も前の話、私はソフトウェアの営業をしておりました。
ソフトウェアは毎年機能追加等バージョンアップし、年に1回アップグレード版を販売して既存のお客さんと契約更新をするシステムでした。
その会社に転職して気になっていたのは、新規顧客にしか力を入れない営業方針でした。
なぜ既存顧客のリピート、休眠顧客の再開拓をしないのかと会議で問うたのですが、営業部長からは”無駄”の一言でした。

私は自分の足で過去に販売したお客さん(既存顧客・休眠顧客)を回って社長さんと話をして分かったのは、”ソフトウェアが難しくて使えない”ということでした。
私の回ったお客さんの数で統計を取ると、アップグレード版の契約率は1割を切る状態でした。
1割もリピート顧客、つまり既存顧客がいないのです。

使い方が分からず困っているお客さんがいても、”有償サポートに契約しない限り一切のサポートをしてはいけない”、という営業部長のお達しがあり、私も大事なお客さんにサポートしてあげたくてもできずにおりました。

しばらくして私はこの会社を去りました。
お客さんを大事にしない会社に居たくありませんでしたから。

現在のマーケティングの考え方は、お客さんを教育し、ファンになってもらい、自然と買ってもらえる仕組みを構築することです。

商品サービスを売ったら売りっぱなし。
既存顧客を大事にしない。
リピートがないから常に新規開拓しなければならない。
そんな営業方針をしている会社は今後淘汰されてしまうことでしょう。

ちなみに、数か月だけ働いたその会社は、私が去ってしばらくして無くなりました。

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業務改善活動の続く会社、続かない会社

5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ))や3S活動(整理・整頓・清掃)を行っている企業があります。
また、気付き活動を取り入れている企業もあります。
日々の業務の中にある”ちょっとした気付き”を取り上げ、その対応策を社内で発表することで業務改善につなげるという目的で行っています。
製造業や対人サービス業に多いです。

せっかくの良い活動なのですが、どの会社にも残念ながら反対派が存在します。
やらされ感全開で、「上がやれと言うから」仕方なくやっている社員です。
そういった社員が、ひどい時には周囲の社員のモチベーションを下げる場合があります。
このような社員は気を付けなければならないことです。

活動が業務に負担がかかり、
「通常業務とどちらが大事か?」
と社員に問題視され、活動を停止してしまう会社があります。
しかし、長く活動が続いている会社もあります。
どんな会社かというと、強力なリーダーシップのある社長がいる会社です。

「なぜ活動が必要なのか?」
その意志がぶれず、社員に根気強く説明し、社長自ら積極的に活動に取り組んでいる会社は活動が続いています。
当然、業務改善もどんどん進んでいます。

経営者の意志の強さ、ぶれのない経営方針が会社と良くしていきます。
もし経営者ひとりで全社員を引っ張っていくのが大変だと思うのであれば、参謀となる担当者を設置するのが良いでしょう。

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アクセス解析から見えてくる意外なニーズ

今年のGW、春日部大凧マラソンに参加しました。
毎年出場しており、私個人のブログにも都度投稿しておりました。
マラソン大会の前日、私個人のブログのアクセス数がちょっと多くなっていたので気になってアクセス解析をしてみました。
すると、

「春日部大凧マラソン 雨」
「大凧マラソン雨中止のおしらせは」
「大凧マラソン熱中症」

こんなキーワードで検索されてやってきたようです。
大会の前日の大雨だったので、翌日の大会がどうなるのか気になります。
私自身も春日部市役所のホームページでチェックしていたくらいです。
私個人のブログでは過去何回か雨の中のマラソン大会の模様を投稿していたので、検索されてしまったのでしょう。

ちなみに、最近はこんなキーワードでやってくる人もいます。

「外反母趾 痛み」

クッション材を自作して足の親指と人差指の間に挟んだ、という記事を書いたのがヒットしてしまったようです。

企業のホームページやブログであれば、アクセス解析から意外なニーズが見えてくるかもしれません。
普段は気付きませんが、新商品の開発・新サービスのネタは、自分のところに転がっているのです。

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