イノベーションは会社から生まれにくい

「イノベーションを起こす人材を育成しないと生き残れない」
一昨日の新聞こんな冒頭とともに、富士ゼロックスの人材育成についての記事がありました。
人材を選抜しての外部機関での研修やアイデア発表会などの取り組みが紹介されていました。

イノベーションを起こす潜在力の高い人は、”優秀な人”という訳ではなく、”対人感受性の低い人”の方はよいとされているそうです。
他人に左右されず自分の考えを貫く人の方が、イノベーションが起きやすいということです。

このような人、一般的に会社においてその言動は理解されず、肩身の狭い思いをしています。
例えイノベーションになるかもしれない起案があっても気付かれず、その発言は段々と小さくなってしまいます。

起業かからイノベーションが起こりやすいのは、周囲の”理解されない”という妨げが少ないからなのでしょう。

ドラッカーがその著『マネジメント』で企業の成功の基本であると述べたマーケティングとイノベーション。
経営者の理解と会社の後押しがなければ、どちらも社内からは生じにくいのではないでしょうか?

※7月に事務所を移転します。
———————————-
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
———————————-

IoT、目的と手段のはき違え

今朝の新聞を読んでいて、ちょっと気になったこと。
IoT技術者の育成に悩んでいる企業が多いという記事です。
IoTという言葉だけ先行してしまい、IoTの知識を身に着けなければ、と焦る企業が多いということなのでしょうか?

ちょっと違うような気がします。
そもそもIoTとは、”センサーの技術”、”インターネット上にデータを上げる技術”、”データを解析する技術”を組み合わせた総称を言っています。

「将来、冷蔵庫がインターネットにつながって」

などという謳い文句が、IoTという言葉と一緒に伝わってしまっているため、おかしな誤解を招いてしまっているのではないでしょうか?

IoTとは既に使わてれいる技術です。
ここ10年、実際に私も仕事で携わってきた例を挙げると、

・タイムレコーダー
・POSレジ
・宅配便の配達記録
・店頭値札に動画配信
・ダムや橋梁の動態観測 など

従来のスタンドアローン型やバッチ式と異なり、リアルタイムでデータを収集・解析できるために有効化されてきた技術であり、差別化されてきた商品群です。

「IoTをやろう」
ではなく、
「必要だから様々な技術を組み合わせたらIoTでした」
というのが実態です。

目的と手段をはき違えては、技術者の教育に悩むのは当然です。
この悩んでいる企業は、一体どこへ向かうのでしょうか?

※7月に事務所を移転します。
———————————-
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
———————————-

メールのちょっとした気遣いがファンとアンチを生む

起業に関わるセミナーや地域社会活動の勉強会、自身のコンサルティング能力のブラッシュアップのためのセミナー等、起業してから色々なセミナーに参加しています。

費用が発生するセミナーは請求書や振込先がメール等での連絡があります。
私は請求が来たらすぐに入金するようにしています。

そんなメールのやり取りの中で、ちょっと気になった3件を挙げてみます。

ケース1:
「事前のお振込が確認できない場合はキャンセルとさせて頂く場合があります」
セミナー開催前日にメールがありました。
恐らく自動メールで、参加者全員に同じ文面で送っているのでしょう。
私は当然入金済みです。
しかしこのようなメールが来ると、振込先間違えたか?と思ってしまいます。
普通の企業であれば入金の確認はやって当然です。
この講師の方は個人事業でやられているのですが、社会人意識が薄いと感じてしまいました。
セミナー中も、そのワダカマリがずっとあったので、セミナー自体も良くは受け取れませんでした。
次のセミナーには参加しませんでした。

ケース2:
「受付にあたり何をご覧になってお知りになったか教えていただけますでしょうか?」
講座に申し込んで最初に来たメールです。
回答しないと受付してもらえないの?という感じです。
新規の問い合わせがあった場合、そのルートを把握せよ、というのはマーケティングの基本ですが、露骨にやると悪印象が残ります。
これを新規問い合わせの電話でもやる会社があります。
この会社に問い合わせたの間違えかな?と、引けてしまいます。

ケース3:
「また早々にご入金いただき心より御礼申し上げます」
2度目のセミナー申し込みで、振込先の連絡があって直に入金手続きをしました。
事務の人、私を覚えていてくれてたんだ、と好印象です。

メールのやり取りは事務作業ですが、ちょっとした気遣いがファンとアンチを生んでいるかもしれません。
このように実は間接部門の方も、会社のブランディングに貢献しているのです。

中の人、がんばれ!

———————————-
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
———————————-

個人事業主だけどオフィスが必要な理由

2月にコンサルティングの事務所を立ち上げました。
当初は、仕事場はクライアントさんの事務所だから、というつもりで自宅を事務所にしていましたが、色々不都合が生じてきました。
そこで私の住んでいる東京都北区の創業支援施設でオフィスの申請をして、この度入居させていただくことになりました。

オフィスを借りると賃料・電気代等お金が出ていきます。
それでもオフィスが必要だ、と自分に言い聞かせて決断しました。

私の場合の理由を挙げてみました。

・自宅仕事だと誘惑に駆られて手を付けられない
ついTV見てしまったり、飼っているインコをかまってやったり。
今も飲んでいる”ライフガード・インフィニティ”ってどんなエナジードリンクだろう?などとググっていたりと。

・来客対応
さすがに、散らかっている自宅にお客さんを通す訳にはいかないものですから。

・対外的に信用性を
実は人から言われたことがあります。
私は中小企業診断士も他の士業の資格者でもありません。
自分の経験のみでコンサルタントを名乗っているので、社会的な信用性がない、というのです。
今回入居するオフィスは北区が支援する施設ですので、怪しい企業である訳はないのです。
また自宅事務所ではホームページ等に地図も載せられませんでしたので、ちょっとは信用性が上がるのではないでしょうか。

・将来スタッフが増えた時のために
事業計画では、次年度あたりにクリエイターが欲しいと考えています。
私も制作物をひと通り作れますが、メインのコンサルが出来なくなっては本末転倒ですので。

・コミュニティ基地
同施設に入居している創業者達との近所付き合いを期待しています。
そういった活動も、同施設では積極的に行っているようですので。

7月に入居予定です。
今からレイアウトをどうしようかと楽しんでいます。

———————————-
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
———————————-

事業のお金と生活費は分けましょう

起業1年目の個人事業主である私は今日、地元の税務署に呼ばれて説明会に参加しました。
帳簿記帳の説明会です。
会計・財務にうといので、聞いておかないとやばいです。

「事業のお金と生活費はきちんと分けましょう」

講師の方が何度となく言っていました。
聞いていて頭に浮かんだのは、某都知事の醜態。
そうだよな、などと考えていたら、講師の話を一部聞き逃してしまいました。

会社でも似たことがあります。
社長が好き勝手に接待費と称して遊びに使っている。
業績が悪くなったら社員の給与を減らしリストラする。
社員は面白くありません。

私も都に事業税と都民税を納める都民です。
その血税の使い道、トップだけでなく、議員の皆さんにもしっかり見極めてほしいものです。

———————————-
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
———————————-