営業も情報発信メディア

営業も情報発信メディア

マーケティング部門は営業とは独立して広告を出している。
そんな組織形態では、マーケティングは上手く機能しません。

情報発信の媒体としては、ホームページやSNS、専門誌の広告や展示会など、様々あります。
実は営業部門も、マーケティング担当者からすれば立派な情報発信メディアです。
直接顧客まで届き、お客様の反応を伺える、双方向型情報発信ツールなのです。

発信する情報は、マーケティング担当者だけでは創り上げることが出来ません。
営業がその情報ソースを握っているのです。

営業部門とマーケティング部門は協力し合ってこそ、仕事を達成できます。
その組織の調和を管理できるか否かは、経営者の力量にかかっています。

マーケティング・セミナー開催

マーケティング内製化プロデューサー
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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
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経営者と高齢者の共通点・老害について

他人をバカにしたがる男たち

ある経営者の集まりに参加して思ったのは、
「ここは老害の巣窟か!」
彼らの言ってることがイミフで、暴言たらたらとその共鳴。
気分が悪くなったので、後の懇親会には参加しませんでした。

経営者と高齢者の共通点・”老害”について、以前から気になっていましたが、興味深い書籍を見つけたので取り寄せました。

河合薫著『他人をバカにしたがる男たち』

帯カバーに書いてある、”駅やコンビニで暴君になる”職場に社会にはびこるジジイの壁の正体。
ある社長さんと一緒に買い物をしていて、当の現場を目撃した時の驚きと、恥ずかしさと、相手に対する申し訳なさは、なんとも言えません。
どうして経営者はこんなにも傲慢なのだろう?

本書では、マイノリティの比率と調和や、労働基準法の成り立ちの裏話など興味深い話も記されていて、本来の目的とは違うものの、大変勉強になる、考えさせられる課題が書かれていました。

さて、本文では、エリートサラリーマンが老害に至る要因についてに焦点を当てて考察されていましたが、一部は経営者にも当てはまると感じています。
それと政治家にも。

環境によって(偉い)自分という幻想が形成され、
ストレスによって歪められ、その捌け口を周囲にもたらす。

そうならないためには、信頼できる人からの助言・苦言と、
今起こっている時代の流れ・変化への適応力が必要なのだ、

と、本書を読んで気付かされました。

私もひとり経営者。
残念ながら信頼できるメンターのような存在がいません。
老害にならないためにも、助言者を見つけたいものです。

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営業を増やせば売り上げが増えると信じている社長

営業は使い捨て

営業を増やせば売り上げが増えると信じている社長さんがいます。
このような社長さんはマーケティングにあまり関心を持っていません。

先日もある経営者から言われました。
「正直、マーケティング必要だと思っていないんです」

売り上げは営業が作るもの。
そうやって自分は会社を大きくしてきたのだから。

でも、経済の流れ・時代の変化に気付いていない。
そしてある時ふと気付くのです。
会社の成長が止まっていることに。
業績がおかしくなって、力押し的な営業スタイルが通用しなくなってきていることに、ようやく気付くのです。

力押し営業から打破するためには、論理的な営業スタイルが必要です。
マーケティングは科学的に検証し、論理的に行動を決定し活動していくものです。

新規開拓は営業がやるもの。
売り上げは営業の個人力に完全おまかせ。
業績の低い営業は使い捨て、また新しい人を採用すればいい。
そういう考えで営業社員を雇う社長さんがいます。

営業を採用するのに求人広告費と採用に関わる労力がかかり、営業の育成にも人件費と時間がかかります。
同じ経費をかけるのならばマーケティングに費用をかけるべきだと思います。

営業は優秀に育っても、辞めてしまったらノウハウもこれからの業績も消えます。
しかし、マーケティングは仕組みなので、やり方・方法がノウハウとして会社に残ります。
マーケティング活動の結果は数値データとなり、成功例・失敗例は次の打つ手の検証材料として残ります。
つまりノウハウは会社に残り、代々受け継がれて蓄積されていくのです。

マーケティングを必要だと思っていない社長さん、そろそろマーケティングを始めませんか?

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安心安全というキャッチフレーズが響かない

安心安全というキャッチフレーズが響かない

今日事務所に来てみると、DMが投函されていました。
マーケティングを仕事にしているものですから、一応は捨てないで見ます。
そのDMのタイトルには安心の2文字が…

安心・安全というキャッチフレーズはあまりにも目にすることが多く、それ故に響きにくくなってきました。
安心・安全というキャッチフレーズを用いた時、
・安心・安全を訴えたいのか?
・それとも安心・安全が副次的なものなのか?
・ただのキャッチフレーズなのか?
安心・安全の中身が伝わりにくい広告・宣伝が多いのです。

以前仕事で広告を制作していた時、安心・安全というキャッチフレーズを使うか否か迷いました。
確かに安心・安全につながる商品の宣伝だったのですが、お客さんが安心・安全求めているのはではなく、他の価値であることに気付いたのです。
そこで、メインのキャッチフレーズにはお客さんが欲する価値を、文面には”ついでに安心・安全が得られる”旨と根拠を入れることにしました。

求められているのは安心・安全なのか?
安心・安全は直接的なのか間接的なのか、

直接的に安心・安全といえる商品サービスとしては、ヘルメットメーカーやセキュリティ会社、保険などです。
間接的効果に安心・安全を謳うのであれば、その根拠がないと、ただの枕詞になってしまいます。
根拠・証明があって、はじめてキャッチフレーズが活きてきます。

政治家の選挙演説でよく謳われる「防災・子育て・高齢者の安心・安全」や、原発事故後の電力会社や政府の発言には、ちっとも安心・安全が感じられません。
安心・安全が言える証明、納得できる根拠を示して欲しいところです。

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外注する前に知っておく、印刷物編

カタログや広告の原稿は社内で制作して完全原稿で入稿するのが理想的。
余計な費用もかからないですし。
しかし、マーケティング担当者に制作までの技術がないのであれば、外注に頼らざるを得ません。
今日は原稿制作において知っておいた方が良いことを幾つか挙げます。

紙に印刷するタイプの販促物、カタログ(パンフレット)や紙面の広告(新聞・専門誌機関誌)では、原稿制作においてルールがあります。

印刷物はCMYK、PC画面はRGB

印刷物はCMYK、PC画面はRGB

印刷屋さんの印刷機では、色材の三原色CMYK(C-シアン・M-マゼンタ・Y-イエロー・K-ブラック)の4つのインクを使用し、それぞれ版を作って印刷します。
そのため原稿を4色に分解する必要があります。

WordやPowerPointで制作した原稿が光の三原色RGBです。
普段PCでExcelやWordで資料を作ってプリンターで印刷する場合、PC画面ではRGBでありますが、私たちは気にせずにPCとプリンターがやってくれています。

CMYKで制作するには、それに対応したソフトウェアが必要です。
Adobe社のIllustratorやPhotoshopは、ほぼ業界スタンダードとなっています。
印刷屋さんや広告代理店に依頼すれば、RGBの原稿をCMYKに変換してくれますが、別途料金がかかることになるでしょう。

PC上の画面RGBと実際の印刷物CMYKでは色目が違う場合があります。
キャラクター等の指定色が決まっているのであれば、事前に印刷屋さんと相談することでトラブルを防ぐことが出来ます。
私も名刺印刷で一度失敗しています。
→関連記事:ワインがチョコになってしまった

アウトライン化→文字を画像化

文章のアウトライン化

きれいな、お気に入りのフォントで着飾った文章は、制作したPCと同じフォントがインストールされていないと、別のPCではきれいに表示されません。
これは、例えば会社のPCで制作したPowerPointが、客先で客先のPCを借りてプレゼンしたときに文字化けや文字ズレが発生してしまう場合の同じです。

原稿は凡そ、文章(テキスト)と画像(写真・イラスト)で構成されています。
印刷屋さんに入稿しても印刷屋さんに同じフォントが存在しなければ、印刷物は文字がズレて印刷されてしまうかもしれません。
この辺りは印刷屋さんも危惧しています。
そのため印刷屋さんでは、入稿の際に文章のアウトライン化を指定してきます。

文章のアウトライン化とは、文字を点と線で構成された画像に変換することです。
文字が画像になることで、使用しているフォントに関係なく表示・印刷することが出来ます。
文字は点と線で構成されていますので、点を動かすことで、文字を装飾することが出来ます。
Adobe社のIllustrator等(Photoshopではラスタライズがアウトラインに相当)のソフトウェアが対応しています。

外注さんとの交渉で不利にならないよう、外注する前に知っておくことで自己防衛できます。
外注する頻度が高いのであれば、是非ともマーケティング担当者を育てていくことをお勧めします。
マーケティングを自社で運営し、そのノウハウを自社に蓄積することにご興味ありましたら、私までご相談ください。

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