おとり広告はクライアント側も気をつけるべし

ティファニーのネット広告

昨日の新聞の見出しに、
『おとり広告 撲滅へ一丸』
とマーケティングに関わる話題が載っていました。
不動産業界のインターネット広告において、架空物件や契約済み物件の広告を掲載して客を釣る、所謂『おとり広告』手法が横行しています。
これら問題広告に対し、不動産ポータルサイト側が調査監視や罰職処置の取り組みを行っている、との事です。

テレビコマーシャルの場合は監視が厳しく、ちょっとした語彙の違いで指摘され、なおかつ莫大な広告費を中止にせざるを得ないため、メディア・広告代理店・クライアントそれぞれ気を配って広告の制作にあたっています。
ネット広告は広告費も安く、安直に掲載でき、さらに監視する仕組みが緩いため、違反スレスレ広告がまかり通っているのが現状です。

不動産業界では他業界に先んじて是正に取り組んでいる、という記事でした。

そういえば先月の大阪マラソンに参戦するにあたり、大阪はどこも満席でホテルの予約に難儀しました。
いくつものポータルサイトをチェックしていたためcookieされてストーカー広告(マーケティング用語では『行動ターゲッティング広告』と言います)に悩まされました。
中でも酷いのは、大阪の有名ホテルが大会前日空室ありの広告で、クリックしてみるとすべて満席でした。
というかそのサイトは既に私がチェック済なので空室がある訳がない。
ユーザーの履歴から広告ジェネレーターが勝手に制作する広告なのでしょう。
宿泊業界にもおとり広告が蔓延しているので、業界として動いてもらいたいものです。

おとり広告のような違反スレスレ広告は、掲載を業者まかせ(丸投げ)にしているからだと思います。
業者はクリック数さえ稼げれば良いのですから、何でもやります。
クライアント側も気をつけないと、自社の品位を傷付けることになりかねません。
アンチ・ブランディングになってしまいます。

さて、最近ティファニーのショップを見たせいか、私の仕事用PCではブラウザーを立ち上げるごとにパルテルグリーンのストーカー広告が満載です。
これはこれで、ちょっと幸せかも。

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マーケティング内製化プロデューサー
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豊田マーケティング事務所
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