マーケティング担当者の仕事量

マーケティング担当者の仕事量

マーケティング担当者の仕事って、見えてる部分は派手ですが、それは氷山の一角で、実は目立たない仕事がたくさんあります。
目立たないほど仕事量も増えるのです。
マーケティング担当者の仕事を、ビジネスパーソンの大好きな逆ピラミッドモデルで表現してみました。

マーケティング担当者の仕事には、大きく分けて4つあります。
これを私は『マーケティング担当者の4つの工程』と呼んでいます。

①戦略(企画・検討)
②情報収集(特徴・仕様・活用事例・お客様の声・会社の取り組み)
③コンテンツ制作(HTML・パンフレット・コピーライティング・図説作画)
④情報発信(営業・HP・DM・展示会・広告)

マーケティング担当者の4つの工程

4つの工程は、
①戦略→②情報収集→③コンテンツ制作→④情報発信
の順に仕事を進めていきます。

さてこの中で一番仕事量の多いのは、②情報収集です。
収集した情報の中にはボツ、使えない情報も存在します。
また、今使わなくても後々使うかもしれない情報も存在します。
そしてこの情報の考察から生まれる企画もあります。
この集まった情報を精査して、コンテンツ制作へかかります。

手元に情報が揃っていないと、顧客に伝える情報が貧弱になってしまいます。
それは情報収集の次の工程、③コンテンツ制作がハリボテになってしまい、④情報発信において顧客に伝わらない、という結果にもなりかねません。

マーケティング担当者の仕事で一番大きく時間を割くのは、情報収集です。
その仕事量のわりには、他部署から見たら何やってるのか理解されません。
会議など社内で報告する機会があれば、是非自分たちの行動の過程を発表してみてください。
社内の理解は、情報収集活動の協力へとつながります。

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マーケティング担当者は写真の管理人

冷蔵庫から人が

みなさんの会社では、誰が写真の管理をしてるのでしょうか?
ホームページやカタログ、提案書やクレーム報告書に添付する不具合の証拠など、業務で扱う様々な写真・画像データがあります。

ホームページ・カタログに使うものは販促担当が。
提案書は営業各自で。
クレーム関係や設置完了証拠などは品質管理部門と工場長が。
社員の顔写真や集合写真・社屋などは総務が。

関係する部門がそれぞれ独自に管理しているのが多いと思いますが、マーケティング担当者からすれば、すべての写真を手元に置いて欲しいところです。
なにせ、頻繁に加工して発信するのは自分たちなので。
そのため、マーケティング部門が一括して写真・画像データの管理を行うのが望ましいです。

マーケティング担当者としての業務は以下の通り。
分類・タグ付け:
・マーケティング部門に聞けば分かるように、欲しい画像データがどこにあるのか、整理。
社外公開禁止画像の設定:
・ヤバい画像が社員に使われないように、顧客に関わる情報・門外不出のノウハウ・会社としてのモラルを分類。
更新記録
・常に最新データに。
情報の共有化
・社員に存在を知ってもらう、知識として蓄えてもらう、応用活用してもらう。
用途に合わせて加工
・Photoshopなど得意な人にやってもらった方が効率的。

マーケティング担当者による情報の共有と制作加工の受託によって、業務に役に立つ事を知ってもらえれば、写真集めも社員みんなが進んでやってくれるようになります。
管理人になるとは、倉庫での出し入れ業務ではなく、業務を回す仕組みになる、という事です。

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BtoBマーケティングでは煽ってはいけない

BtoBマーケティングでは煽ってはいけない

アメリカのマーケティング界では有名なある著者の本を読んでいます。
ダイレクト・マーケティングのベストセラーです。
その著者のテクニックを我々は、DM・広告・TVCM等多くの場面で目にしています。

私は今までこの手のコピーライティング・テクニックには関心がありませんでした。
なぜなら、私には効かないからです。心が動かされないからです。
そして私のマーケティングの方向性と異なるからです。
しかしマーケティングを事業としていて食わず嫌いなのも何なので、その著作を読んでみることにしました。

その著作の中で、コピーライティングのテクニックとして、
・不安を掻き立てる・煽る
・成功する未来を約束する
という例を挙げています。

実はこれだけで釣れてしまう人がいます。
商材としては、保険・ファッション・美容・健康などなど。
感情で購買意欲を掻き立てるBtoC、特に女性向けビジネスの多くはコレが効きます。

しかし、私が専門とするBtoBマーケティングでは効果が疑わしいのです。
BtoBの多くは、契約の際に稟議されます。
契約者(担当窓口)以外の第三者、部門長や総務部長・社長による検閲が入ります。
検閲で重視されるのは価格はもちろんですが、仕様(スペック)、過程(プロセス)、安定供給力など、客観的に見て取引すべきか判断されます。
企業間取引として大丈夫か見られます。
感情が入りませんので、『未来』という空約束は効果がありません。
ましてや不安を煽るようなプレゼンは、相手の社長を刺激してしまい逆効果です。

BtoCマーケティングで効果があっても、BtoBの世界では通用しないことが多いのです。
BtoBマーケティングでは煽ってはいけません。
BtoCとBtoB、マーケティング的には別物とお考え下さい。

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マーケティング担当者になったら勉強すべき事

マーケティング担当者になったら勉強すべき事

マーケティング担当者になったら、こんな事を勉強すると良いでしょう、というものを挙げてみます。

①営業理論・営業センス・営業感覚
アプローチの仕方が異なりますが、営業部門もマーケティング部門も、最終的には『売上げの向上』を目標にします。
「お客様に選んでいただくには」
「再びお客様に買っていただくには」
顧客のニーズと向き合い、『売る』という感覚が必要です。

②マーケティング理論(経営・心理・市場)
『売る』を科学的に・論理的に考えるのがマーケティングの理論です。
マーケティング理論には様々な方面があります。
経営学的なもの、心理学的なもの、市場分析的なもの、です。
取り扱う商品サービスや業界、ターゲットによって合う合わないがありますので、自社にマッチしたものを見つけるのも勉強です。

③制作技術(Web・イラスト・写真・EXCEL)
プログラミングやIllustrator/Photoshopのテクニックなど、主にIT技術を指します。
統計を取ったりリスト作成など、EXCELも結構使います。
文章から特定キーワードを抽出しフラグを立てるマクロを組んで、統計に活用しました。
私もいくつもEXCEL-VBAの本で勉強したものです。

④業界知識・自社の商品・技術について
私はいくつもの異なる業界を転々としました。
いつもゼロからの業界知識の勉強です。
そしてゼロからの商品サービスの勉強です。
業界と自社商品を理解していないと、マーケティングは出来ません。
知識もないのに顧客に説明する文章なんて書けませんので。
毎回、自社の過去の実績や応用事例を調べて、自分なりの解釈を作りました。
過去の・既存のカタログが正しいとは限りません。
カタログの検証をやると、理解が速くなります。

マーケッター、マーケティング担当者をデザイナーとかクリエイターを思っている人が多いのですが、
マーケティング担当者の仕事は、営業とは違う形で営業活動をしているのです。
それを私はこう呼んでいます。

【 デスクトップセールスマン 】

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コンテンツ制作のためのネタ集め

ポケモンカード

ホームページでもパンフレットでも営業トークでも、顧客に提案できるものを提示できなければビジネスにつながりません。
顧客の関心を買うもの、提示できるものを用意するのは、営業とマーケティング担当者の仕事です。

コンテンツとしては活用事例が効果的なのですが、そのネタ集めと制作に悩んでいる企業が多いと思います。
そこで私の経験を少しお話ししたいと思います。

20年以上前、私が初めて営業マンになった当時、ホログラムフィルムという素材を扱っていました。
当時一番の活用事例はドラゴンボールZのカード。
DBカードの当たりは”キラカード”と呼ばれ、この使われ方が一番の稼ぎ頭でした。
その後トレーディングカード業界は、幽遊白書やポケモンカードなどが大ヒットしました。
ところが玩具向けへの素材の販売ルートはメーカー・印刷業者・紙問屋ががっちり担当が決められていて、新人の私が参入する余地が全くありませんでした。
私は別の用途・別の分野に営業をかけなければなりませんでした。

ホログラムにどんな活用方法があるのか?
インターネットがまだ未熟な時代であったので、街を出歩いて、様々なお店・様々な展示会を回って市場調査。
目に付いたホログラム商品を片っ端から買いあさりました。
購入できないもの、例えば貼られたポスターや店頭POP・高額なブランド商品などはノートにメモを取っておきました。
私の手元には、文房具・漁具・玩具・ステッカー・書籍等の購入した様々な商品が集まりました。
半分以上は自社素材を使っていませんが、間違いなくホログラム素材の応用事例・活用事例です。

顧客訪問時に鞄をパンパンにしながら持ち歩き、顧客の事業に合わせてチラ見せしながら将来像を提案しました。
素材だけ見せて提案するよりも、完成品を見せた方が顧客にイメージされやすいからです。

その後の転職先でも、筆記具部品メーカーの時はあらゆるペンを、バーコードシステム会社の時はバーコードでの管理事例を、土木業界にいた時は地盤改良の工法の事例を集め、自分の引き出しにしていきました。

他社商品であっても、とにかくネタを集めてその事例を検証すると、自社の商品サービスへの理解度が強くなります。
そして応用が利くようになります。
例え自社に実績が無くても、他社に実績があれば活用事例として提案することは可能です。
証拠写真がなくても提案するだけならイラストを描いてイメージさせる方法もあるのです。

コンテンツ制作のためにはまずネタ集め・情報収集。
ネタはあらゆるところに存在しています。

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