マーケティング担当者の使い方<情報収集>

営業から情報を吸い上げる

経営者によるマーケティング担当者の使い方、その3
マーケティング担当者の使い方<情報収集>

社内でマーケティング活動を行う上で一番重要なのは情報収集(インプット)だと考えます。
アウトプットではなくインプットです。
昨今のマーケティング関係の話題といえば情報発信の技術ばかり取り上げられがち。
コンテンツの発信テクニックの事なのですが、社内に情報(ネタ)があるのを前提としてのコンテンツです。
そもそもコンテンツとなるネタは潤沢ですか?

あるベテラン営業マンはその豊富な経験からいくらでも引き出せますが、別の営業マンは経験不足なため引き出しがからっぽです。
これでは顧客への説明もまともにできません。
マーケティングでも同様で、情報発信のための元ネタがなければ良いコンテンツが制作出来ず顧客へも伝わりません。
フォントをポップ調にするとか海外の美しい景色を使うとか、そういうことではないのです。
顧客が欲するのは外観ではなく中身なのです。
ですからまずネタのインプット、そしてインプットあってのアウトプットなのです。

そこで社内の情報を収集する役割を担うのがマーケティング担当者。
情報収集の目的はふたつ。
ひとつは情報を収集し分かりやすくしてコンテンツにすること。
もうひとつは技術情報・ノウハウを蓄積して社内で共有することです。

収集する情報(ネタ)として一番使えるのは実績・事例・案件。
その内訳として案件リスト・提案書・技術ノート・図面・現場写真などで、足りない分は関係者にヒアリングしてテキスト化していきます。
顧客へ見せるためのコンテンツ用と、営業の引き出しを増やすためのノウハウ共有用を意識しながら情報収集すると良いです。

営業マンは情報(ネタ)を握っています。
多くの場合、営業は情報共有しない組織なので営業マンは自分の引き出しだけで顧客と勝負しています。
1人の営業マンの引き出しよりも、多くの営業マンから情報を吸い上げた方が提案ネタは豊富になります。
情報を集約する専属の担当者が必要になるわけです。

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事例づくりはいつまでも終わらない

営業スタッフたちにヒアリング

初めてマーケティング活動をされる企業様には事例づくりをお勧めしています。
営業とマーケティングで必ず役に立つツールになるからです。

ですが事例づくりというものは片手間で出来るものではありません。
事例集という冊子が出来る、もしくは事例集という特設サイトを運営出来るまで活動します。
そして、作って終わりではなく引き続きやることがあるのです。
その後も案件が発生し次第、追加で事例に仕上げていく活動です。

初期の段階では相当数の情報収集が必要で、営業・技術スタッフ、場合によってはお客様に訪問してヒアリングさせてもらわなければ絶対数が足りません。
時間と労力がかかります。
この活動は専任でなければやってられないでしょう。

しかし完成してみればお客様に喜ばれる情報の宝庫になっているはず。
新規の集客と既存顧客のファン化に一役買ってくれることでしょう。

さらに自社のノウハウの集大成でもあるので、情報共有しなかった時代とは比べ物にならないくらい営業マンはネタを習得できるはずです。

事例づくりはすぐ完成するものではなく、すぐ効果を出せるものでもありません。
ですが営業活動する上での強力なツールになってくれることは間違いありません。

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マーケティング担当者の使い方<情報ハブ>

社内の情報ネットワーク

経営者によるマーケティング担当者の使い方、その2
<マーケティング担当者は情報ハブ>

マーケティング担当者の使い方のひとつめは情報ハブになってもらうことです。

なぜ情報共有化がなされないのか?
多くの企業で抱えている課題であると思います。特に営業は。

私のいくつもの会社での営業職経験では、営業マン同士の情報交換・ノウハウ伝授はほとんどありませんでした。
営業マンが顧客から仕入れてきた市場(マーケット)情報は日報や報告という形で上に上げられます。
中小企業の場合はすべて社長のところに集まります。

ワンマン経営による組織図

情報の流れは上への一方通行で下に降りることはありませんし横へも流れません。
そのため隣の営業マンがその情報を知ることはありません。
本来は営業部門長あたりが情報ハブとなって部内で共有化すべきですが、営業部門長は自分のノルマで精いっぱい。
プレイングマネージャーは名ばかりの管理職であって個人のノルマを抱えたひとりの営業にすぎないのです。
営業部員だけでなく管理職(プレイングマネージャー)も社長の方を向いて仕事をしています。

さらに、営業は自ら情報共有したくないのです。
何故営業が情報共有しないのか理由を上げてみました。

営業が情報共有しない理由

その上、営業部門は工場または開発部門と仲が悪い。
本来は技術情報やクレーム情報・市場情報をお互いに交換して仕事の得意分野を活かすべきなのですが、残念ながら仲が悪くお互いに責任の押し付け合いをしているありさまです。
営業マンはもっと技術知識を高めるべきですし、工場や開発部門はもっと市場動向に目を向けるべきなのですが。

情報の流れがおかしくないか?
組織がちゃんと機能しているか?
お悩みの経営者の方も大勢おられると思います。

そこで会社内に情報の流れを作る施策として、マーケティング担当者には社内ネットワークの情報ハブという役割を担ってもらいます。
幸いにしてマーケティング部門には自社の技術情報・市場情報が集まるはずです。もしそうでないなら、その部門はマーケティングをやっていません。

ここでのマーケティング担当者の役割は3つ。
①営業・工場や開発部門サービス部門・顧客の各位から情報を吸い上げる役割。
②情報の内容を共有すべきか吟味し、役立つ形で加工する役割。コンテンツの制作。
③営業・社内の各位そして顧客に対し必要な形で情報を発信・提供する役割。
情報を吸い上げ、加工して、提供する。これが情報ハブの仕事です。

情報は待っていても自動的に吸い上がることはありません。
マーケティング担当者は社内記者のごとく、社内・社外へ出向き見聞きしなければ情報は入ってきません。
そして情報がスムーズに入ってくるためには、情報のギブアンドテイクが要です。
与えれば返ってくる。
まずはマーケティング担当者から情報を提供するところからスタートです。

ギブアンドテイク

次回は情報収集について。

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マーケティング担当者の使い方<序>

マーケティング担当者の使い方

コンサルタントになって気付いたのですが、企業におけるマーケティング担当者の扱われ方が不遇に感じました。

当事務所に来られるマーケティング担当者(相当)の方にお話を伺うと、マーケティング担当者に任命されたけど何するのか分からないと不安に思う方が多いのです。
恐らく任命した社長本人もマーケティング(難しい言葉)を理解していなくて、マーケティング(甘美な言葉)はWebっぽいことをすれば引き合いが増えるだろう的に思っている。
そこでマーケティング(難しい言葉)はマーケティング担当者に丸投げ。
だからといってマーケティング担当者に権限があるわけでも企画・戦略をさせるわけでもない。
そんな漠然とした役割を任されるので、任された側は不安に思うのは当然です。
社長が想像しているマーケティング担当者を言い換えれば、ホームページ担当、アクセス解析担当、Twitter担当、チラシづくり担当・・・
制作作業者または運営作業者です。
業務を丸投げなので、担当者が辞めたら公式Twitterも終了みたいな話が度々起こるのです。

マーケティングは経営学も含まれる活動ですので経営者自身も関わらなければなりません。
担当者に任せっきりではダメです。
マーケティングは”会社経営”の小型版であり『営業と顧客』限定版であります。
そしてマーケティング担当者は『営業と顧客』に関しての経営者の分身であり実行部隊であります。
マーケティング担当者にお任せで放置せず、経営方針の方向性を示してあげなければ彼らは上手く活動できません。

マーケティング担当者の使い方次第で営業活動が活性化します。
営業を経営者の思う形に動かせるのです。
やり方によっては営業部門長よりも上手く営業マンを動かすことができます。
そのためには経営者自身がマーケティング担当者をコントロールする必要があります。

マーケティング担当者に何をさせるか?(どんな行動)
マーケティング担当者に何をさせるか?(目的・意図)

マーケティング担当者は使い方次第で営業活動に大いに影響を与えるのです。
以降何回かに分けて、経営者によるマーケティング担当者の使い方について述べたいと思います。

マーケティングコンサルティングのご案内
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セミナー・勉強会のネタを探そう

勉強会事例その1、病院の夜勤管理

営業には狩猟型と農耕型があります。
私は狩猟型には向かずもっぱら農耕型の技術を磨いて、現在のマーケティングの基礎を作り上げました。

農耕型の例として、セミナーや勉強会があります。
セミナーや勉強会を開催して新規顧客の獲得を目指し、既存顧客をファンに育てることを目的としています。
狩猟型だと売り込まれる感が強いので警戒されがちですが、セミナーや勉強会では情報を提供することにより顧客の興味を引き、顧客からのお問い合わせ・ご相談を受けてこちらが有利な立場で商談を進めることができます。
セミナーや勉強会をやりましょうと言っても「ウチには勉強会になるような技術もネタもないよ」と言われるかもしれません。
しかし事業を興している以上、顧客にとっては何らかのメリットが存在するから契約していただいているのです。
そのメリットに気付くことができれば勉強会のネタになります。
お勧めなのは事例紹介です。
これまでの商品導入の過程を紹介するのも良し、想定した活用事例を挙げるもの良いです。

勉強会のテーマの例)
取扱商品:タイムレコーダーシステムの場合
事例その1:病院向け導入事例
・夜勤スタッフの日をまたぐ勤務時間の計算方法を・・・
事例その2:工場向け活用事例
・終業時のパート社員一斉退勤でタイムレコーダー打刻が混雑になり・・・

勉強会事例その2、工場の終業打刻

顧客にとって有益になるヒントを提供してあげるのがセミナーや勉強会です。
自社の会議室やホテルの会場を借りて広く集客して開催する方法もあれば、顧客の会議室・食堂を借りてその顧客向けに行う方法もあります。
またビッグサイト等の展示会に併設しているセミナールーム・プレゼンテーションコーナーに申し込んで展示会来場者向けに発表する方法もあります。

セミナー・勉強会を実施するにあたり、ネタとなる情報を集めることが大事なのですが、情報収集を営業任せにしては失敗します。
上がってくる情報が営業によって異なり不均一になりがちです。
情報収集担当(例えばマーケティング担当者)を決めて、営業並びに技術スタッフから聞き取りを行い、まとめることが必要です。
十分なネタが集まればセミナー・勉強会だけでなく様々なマーケティング展開が可能になります。
Webサイトのコンテンツ、事例集配布用冊子、DM、展示会の出展テーマ、そして営業の訪問ネタ。
セミナー・勉強会になるようなネタを探してみましょう。

【活用事例づくりから始めるマーケティング内製化】セミナー
マーケティング・セミナー開催

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